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 あの後、我が家に児童相談所の職員がやって来て、春花はそのまま児童養護施設へ行った。  「ありがとうございました。ここでお風呂に入れて嬉しかった」  泣きじゃくりながらもお礼を言った春花を見て、もう少し関係を続けていくべきじゃないかと胸がえぐられるような想いになった。引き取ることは出来なくても、会い続けることは出来ないだろうか……?  車の後部座席に若い女性職員の隣に乗り込んで俯いている春花の姿を見ながら、私は思わず車に乗ろうとしていた男性職員の腕を掴んでしまった。 「私も娘も、何らかの形でこの子と関わることは出来ないんでしょうか?」 「お気持ちは有難いです。この子にもそういう大人が必要だと思います。施設で落ち着いた頃にもそのお気持ちが変わらなければ、またご連絡ください」  いかにもお役所的にそう言われると、その40代くらいの男性職員は自分の名刺を私に渡すと、一礼して車に乗り込んだ。   そして、数週間後に面会へ行けないかと問い合わせたら、ただの知り合いというだけでは難しいと言われた。  ただ、「フレンドホーム」という関係がある、と提示された。  要は、週末や夏休等の長期のお休みの時に、子どもがお泊りに来るというシステムらしい。  
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