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身体がばらばらになりそうな苦しみ。
こだわりもプライドも捨てて、本能のままに毎晩未散を抱いていれば、何か違っただろうか。
毎日愛の言葉をささやいていれば、他の男に「たりないもの」を満たしてもらおうと思わせずに済んだだろうか。
熱い湯に身体を打たせていると、待っていたかのように涙が湧き上がり、湯と一緒に流れていった。
風呂から上がると、俺は自室のPCを起動した。
やっぱり俺はシステム屋なので、最終的には文明の利器の力も借りようと思った。
ブラウザを立ち上げ、「妻 恋愛体質 本気」「結婚 パートナー 浮気 本気」など、思いつくままにキーワードを打ちこんで検索をかけてゆく。
長い夜が更けていった。
隣りに未散がいない夜は、あのGW以来だった。
検索を続けるうちに、今の俺と似た状況で苦しむ男性のブログがヒットした。
これだ! と藁にもすがる思いで、俺はその文章を読みこむ。
そこから派生してweb上を夢中でさまよい続け、俺は実に様々な価値観や考え方に触れることができた。
そして、ひとつの結論を得た。
未散に伝えたいことを言い漏らさないように、俺は自分の思いを必死で手帳に書きつけた。
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