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着替えひと組、下着ひと組、スキンケアセット、メイク道具、iPhone用の充電ケーブル。
こうなることを予感していたとは言え、自分の周到さに笑ってしまう。
それでもさすがに寝巻きまでは用意しておらず、ホテルの人が追加してくれたぺらぺらの白いガウンで寝ることになった。
深町さんとホテルの最上階のレストランで夜景を見ながら中華料理を食べたあと――どうせもうウェディングドレスを着られない身なので心おきなく食べた――、あらためて誘われて、部屋のジャグジー風呂に一緒に入った。
紘央からの電話は、来ない。
照明を暗めにしても、やっぱり恥ずかしい。
ぼこぼこと泡立つ湯の中で、深町さんはわたしを後ろから抱きかかえた。
「東京できみとこうしてるの、ほんとに新鮮」
言いながら、愛おしそうに全身を撫でられる。
「好きだ」
耳元でささやかれ、首筋に口づけられた。
思わず甘い吐息が漏れる。
深町さんはわたしの全身をやさしく撫でたあと、後ろから両胸をつかみ、揉み始めた。
こうなると、もう何も考えられなくなってしまう。
揉みしだく指に力がこめられ、やがて右手だけがスライドして、両脚の間に下りてゆく。
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