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夕食の材料は、近くのスーパーの方が安いからそこにしよう。
そう思いエンジンをかけて走り出した。
和季は、機嫌よく窓を見ながらキャッキャッとはしゃいでいた。
「ブーブー」
「そうね。ブーブーたくさんあるねぇ~」
和季に話しかけながら運転する。
すると危ない運転をする車が私の隣を横切った。
危ないわよねぇ~あの車。
信号が赤になったので車を止めようとしたら
あの危ない運転をしていた車が信号を無視してスピードを上げていく。
しかしその瞬間だった。
その車は、別の車にぶつかってしまった。
「えっ!?」
だが、勢いよくぶつかった車は、斜めに向かってこちらに突っ込んでくる。
そして、ドカッと私と和季が乗っている車に勢いよくぶつかった。
あまりの一瞬の事で何を起きたのか分からない。
気づくと辺りが真っ暗になっていた。
私……一体どうしたのだろうか?
遠くから救急車の音が聞こえたような気がする。
その頃。課長は、書類を見ている最中だった。
ゾクッと何だか胸騒ぎがしていた。
「……気のせいか?」
課長は、首を傾げる。
そうしたらスマホが突然に鳴り出した。
知らない番号だったので不思議に思い電話に出てみた。
「もしもし?」
『すみませんが櫻井亜季さんのご主人様でしょうか?』
「…はい。櫻井亜季は、私の妻ですが?」
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