4.乙女よ、胃袋を掴め

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 空になった缶を潰すと、山崎さんは立ち上がった。 「寝る。おやすみ」 「……おやすみなさい」  今日は七瀬さんに1歩も2歩も近づけたというのに、眠る時脳裏に浮かんだのは何故か山崎さんの寂しげな笑顔だった。慌てて掻き消す為に明日の弁当のおかずの事を考えながら目を閉じた。
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