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短めの挨拶をすると、肩までのボブがよく似合う可愛らしい女性が「加藤愛花です。よろしくお願いしまーす」となんとも軽い感じで返してきた。同じクラスにいたら絶対に友達になれないタイプだ。
「俺はシニアマネジャーの津田将暉だ。よろしく、市川さん」
“ダンディ”という言葉が似合う男性の隣には金髪碧眼の青年が笑顔で立っていたので「I’m Rio Ichikawa. nice to me you. you can call me Rio. (初めまして。市川莉緒です。莉緒と呼んでください。)」と、もう一度英語で自己紹介をした。
すると青年はにっこり笑って「僕はジョン・スミス。ジェイでいいよ、梨緒」と流暢な日本語で挨拶をし、握手を求めてきたので右手を差し出す。
彼の役職は七瀬さんと同じマネジャーだった。
「こちらこそ。よろしくお願いします。ジェイ。日本語がお上手で助かります」
私は男性が苦手だが、こと仕事となると普通に話せるし、こうして手に触れても特に緊張はしない。
但し、七瀬さんのような俗に言うイケメンはどうもダメだ。
同じ空間にいるだけで緊張してしまう。
自己紹介を終えると、プロジェクトの詳細を聞くべく、私と七瀬さんは別室へ移った。
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