漢のロマンとは何か

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これ絶対刃こぼれするだろ?!と思うようなキンキラキンな重装甲を紙のように切り裂さくとか。 パノラマ写真のごとくあらゆる方角から包囲網が狭まるなか、長射程のビーム銃で薙ぎ払うとか。 「ピィィン~(あえて半角)」とか、やけに澄んだ発射音と共にターコイズブルーの絞ったビームが敵の最前列を貫通する。 固唾をのんで見守る仲間たち。本当に大丈夫かよとか顔に書いてある。 狙撃手のヤンデレヒロインが(うっさいわね)と言いたげに睨み返す。 ワンテンポ遅れて閃光が、カッ(しつこいけど半角)! ドガアーーーン!と物凄い爆風と熱量。 「きゃあきゃあ」とサブヒロインあたりがスカートを押さえながら逃げまどう。 爆風が晴れると、敵が綺麗さっぱり消し飛んでいる。 お、おまいがやったのかよ、みたいに目を丸くしているヒーローを横目に、長い髪を翻すヤンデレ、無言。 そんなシチュエーションにロマンを感じるようです。 あるいは、巨漢がごついランチャーを構えて極太のビームを放つと陽炎がゆらめくとか。 はたまた納豆みたいな噴煙けたててミサイルが飛びまくるとか、そういうのも好まれるようです。
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