鉄分の多い展覧会(使用上の注意)

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ガレージキット(通称ガレキ)とは何ぞやと簡単に説明すると同人サークルが製造販売すするプラモデルです。 今でこそガンプラのおかげで老若男女問わずプラモを組み立てる人が増えて、品揃えも豊富になりましたが、まだまだ市販化されないマイナーなモデルが山ほどあります。 それを有志が自宅ガレージなぞで石膏で型枠を作って素材を流し込む作業を行い、頒布するものをガレージキットと言います。いわば同人誌の模型版ですね。 そんなものを組み立てて何が楽しいのかというと、マイナーだからこそ生まれるマニア同士の語らいです。小説でも絵でも誰かに披露したくなりますよね。 模型も飾ってそれでおしまいということはありません。 特にマイナーなガレージキットとなるとなおさらです。 メーカーがマニア受けすぎて売れない!採算が取れない!と匙を投げた機種にも根強いファンがいます。マニアの執念という物はおそろしいもので、本編で1カットだけ登場したチョイ役にも深い設定を付け足すのです。 カップリングに妄想をときめかせることに通じる世界です。 そして、妄想をこの手に!と願うのは誰でも同じ。 メーカーに期待を寄せては裏切られ、そうして手に入らないと諦めていた物をガレキで手に入れる。 まさに神降臨です。そして、ガレキを組み立てただけじゃすませない。 より本物に近づけるべく、細かいパーツを付け足したり、ガレキを削ったり盛ったり改良に注力します。なかには台詞で名前だけ出た特別仕様機を1から自作したり、俺の考えたすごい機種を具体化する猛者もいます。 そういう人々が濃ゆーいお話をするのです。 そしてガレキの楽しみは模型本体だけにとどまりません。 箱です。パッケージアートと言って箱に描いてある絵も芸術なのです。 箱絵専門の絵師がいます。 というガレキが届いたので作ってみた【架空】 ポチったガレキが届いたので作ってみた(という想定)で架空の瓦礫を作ってみました。 HAGEGAWAの九十五式艦戦。1/72スケール。 ボックスアートが同人っぽい俗っぽさをプンプンさせてます。 ちょwww「人形はついていません」って。
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