人生は夢がいっぱい

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人生は夢がいっぱい

郵便局の壁に貼ってありました。 人生は夢がいっぱい。確かにそうです。しかし夢があってもかなうとは限りません。 わたしは子供の頃、ふしぎの海のナディアに触発されて「ノーチラス号をつくるひと」になろうと思いました。憧れの人はグランディスです。彼女は有能な人材を使い戦車を作り上げました。でも、彼女の立場はマネジメントであってサンソンたちのようなメカを作る技術はありませんでした。それならばわたしは設計図を引くグランディスになろうとたくらんだのです。 運動も勉強もさっぱりでしたが、幸いなことに理数系はずば抜けていました。そして主題歌ブルーウォーターの歌詞の英詩部分が好きで、英語が得意科目になりました。設計開発にコンピューターの力は不可欠です。わたしは強みの選択と集中を進め、エンジニアと名の付く職業につけました。 でもノーチラス号を作るメーカーには就職できませんでした。夢が現実のものにならない場合、願望成就させようとする人は創作の道を選びます。
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