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天使と悪魔
「あーやべ、寝過ぎた......」
俺の名前は篭島流星(かごしまりゅうせい)。
とある私立の大学に通う大学生である。昨日はゼミの飲み会で飲みすぎて、帰宅したとすぐに布団に潜り、昼の十二時過ぎまで寝ていた。
ん? 何か柔らかいものに手を触れていた。俺が触っていたのは誰かの脚だった。
「ん......」
なんと知らない女性が隣で寝ていた。その女性は綺麗な赤髪をしていた。顔は童顏で中学生のようである。俺は一人用のベッドなのだが、俺とその女性は体を密着させていた。
「うわぁ!」
俺は思わず声を上げた。自分の体を見ると服を来ている。ショートパンツに半袖というラフな格好である。女性の方も服を来ていた。ベッドには何も異変はない。
どうやら何も間違えは起きなかったようだ。おそらくは。
しかし、何でこうなった? 酔った勢いで女性を連れ込んでしまったのか? こんなことは初めてである。
するとパチッと女性は目を覚ました。
「あ、おはようございます」
「おはよう......」
女性が挨拶をしたので俺も挨拶を返した。
「えっと、君は?」
とりあえず俺は女性の名前を聞いてみることにした。
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