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どういうことだ。俺の部屋で天使が悪魔に告白している? 一体どういうことだってばさ。
「はぁ? 嫌です! 大体、私は天使であなたは悪魔じゃないですか! 例えるなら人間と二次元のキャラクターが結婚するようなものですよ!」
なんだその例えは。
「大丈夫! 下界の世界には人間と犬が結婚したり、人間と家が結婚したりしてるんだ。チャラヘッチャラさ!」
モレクはサムズアップを決めた。なるほどなぁ......馬鹿か?
「とにかく! 嫌なものは嫌なんです! あなたと結婚するならそこらへんに落ちているウンコと結婚した方がマシです!」
おいおいおいウリエルさん。幾ら何でも言い過ぎじゃねぇか?
「ガビョーン!」
なんだガビョーンって。一昔前の漫画の効果音か。
「ウリエル......君はもしかしてその男が好きなのか?」
「え......いや、そんなんじゃないですよ、えへへへ」
照れ臭そうに顔を赤らめながらウリエルは微笑んだ。明らかに脈アリの仕草なんだが。ちょっとこれはもしかしてモレクの怒りを買ったんじゃないか?
「その反応! どうやらお前が原因のようだな。お前がウリエルをたぶらかしたのかー!」
モレクが殴りかかってきた。
やばいーーそう思った次の瞬間、ウリエルが俺の前に立ち、モレクのパンチを止めてくれた。
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