第8ピリオド

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アタシが高3の時、志望大学のバスケ部はどんな感じかな?って秋のリーグ戦見に行ったんです。その時のカシさんはシューターで、すごい活躍してて…。 で、大学入ってみたら、プレー面はアレっ?て感じになっちゃっててびっくりしましたけどね。あの凄いシューターはどこへっ?って感じで」 リサはノロけた恥ずかしさからか、最後はおどけて笑ってみせた。 「ふうん、そう…なんだ…」 ハルカは、何故か少し寂しそうに呟いた。 ハルカの予想外の低いテンションに、リサは思わずハルカの顔を覗き込む。 ハルカは困ったような、それでいて何か悲しさを堪えているような、複雑な顔をして、俯いていた。 「リサ、ごめん。わたし先帰るね。鍵お願い」 俯いている姿を見て見られたのが恥ずかしかったのか、ハルカは慌てて立ち上がり、リサの顔を見ることなく更衣室の出口に向かった。 「ルカさん?」 「な、何?」 「…いや、なんでもないです…」 呼びかけても向こうを向いたまま振り向かないハルカに、リサは何も聞けなかった。
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