第9ピリオド

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タカシは生き残りを賭け、更なる“武器”を手にするため、合宿後の自主トレで仲間にある提案をした。 「俺、スリーポイントシュートの練習したい」 それを聞いたハルカが、慌ててたしなめる。 「今からスリーポイントシュートの練習しても、今まで頑張って固めたシュートフォームのバランス崩すだけだよ」 それにカチンときたタカシが言い返した。 「そんなことやってみなきゃわかんねーだろ」 「絶対やめた方がいいよ!無理して結局両方ダメになったら今までの練習が無駄になるよ!」 「ハルカにそんなこと言われる筋合いねえよ! だいたいなんだよ、お前。頼んでもないのに勝手に来てさぁ」 そこまで言った時だった。 “バチッ!” リサの平手打ちがタカシの頬に当たる。 リサも、自分の思わぬ行動に慌て、動揺する。 「あ、ごめ… でも、タカシ、それは言っちゃダメ。ダメだよ。 ルカさんは…ルカさんは…」 不貞腐れたタカシが聞き返す。 「ハルカが、なんだよ…?」 リサが横に立つハルカの顔を見て、答えを言い淀んだ瞬間、ハルカは「ごめん…帰る」とだけ告げ、荷物を掴むととそのまま体育館を出て行った。 気まずい空気が残された3人を包む。 沈黙に耐え切れなくなったシンヤが、話し始めた。     
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