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「ま、まあルカの言い分にも一理あると思うよ。俺もルカの意見に賛成だな。お前はミドルシュートに全力を注げ」
「アタシもそう思う」
リサも応じる。
「ちぇっ、わかったよ」
否定派が3人になり、タカシも渋々応じる。
「で、ルカのこと、どうする?」
話がひと段落したので、シンヤが二人に聞く。直接言い争って気まずいタカシは、リサに押し付けようとする。
「リサ、ハルカにLINEしといてよ」
「えーっ、アタシそれは違うと思う。
タカシが自分で謝んなよ。
明日でいいからさ」
「…う…、わかったよ」
次の日。
3人の心配をよそに、ハルカは普通に部活にやって来た。
そして、まるで昨日何事もなかったかのように、3人に出会っても普通に笑顔で会話してきた。
タカシもリサもシンヤもホッとした。
ただタカシと、後の二人の「ホッとした」の意味合いは多少異なるのだが、この時のタカシは知る由もなかった。
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