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生意気なアイツ
まだ肌寒い4月。
桜の木が並ぶ坂道を登るとそこには、あこがれてた白い校舎の高校がある。
どうしてもこの学校に通いたかった。
進学校なのに、どこか自由な校風で垢抜けた雰囲気が漂っているから。
しかも制服もここらへんでは1番可愛い。紺のブレザーにチェックの膝丈のスカート。田舎のこの街では珍しい。
新しい制服に身を包んだ私は、少し緊張しながら自分のクラスに入った。
「ミク!こっちこっち!」
「絵美ちゃん!」
絵美ちゃんは、中学は違ったけど塾が同じだった友達。
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