生意気なアイツ

1/54
244人が本棚に入れています
本棚に追加
/246ページ

生意気なアイツ

まだ肌寒い4月。 桜の木が並ぶ坂道を登るとそこには、あこがれてた白い校舎の高校がある。 どうしてもこの学校に通いたかった。 進学校なのに、どこか自由な校風で垢抜けた雰囲気が漂っているから。 しかも制服もここらへんでは1番可愛い。紺のブレザーにチェックの膝丈のスカート。田舎のこの街では珍しい。 新しい制服に身を包んだ私は、少し緊張しながら自分のクラスに入った。 「ミク!こっちこっち!」 「絵美ちゃん!」 絵美ちゃんは、中学は違ったけど塾が同じだった友達。
/246ページ

最初のコメントを投稿しよう!