あたたかい

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母と喧嘩した 久しぶりに喧嘩をした 恥ずかしながら喧嘩の原因は "おっぱい" だった 「何よ………貧乳だから何よ」 私の胸はこれ以上成長しない。僅かな膨らみのまま 成長しない。 だけどクラスのみんなはどんどん成長してるの…… 一体何なのかしら頭にきちゃうって感じ! もちろんクラスには貧乳も何人か居る ただ、みんなB以上って理由何だけどね。 先生だってこないだ指されて答えたら、「さすがだな~胸の無い分頭に集まっちゃったか?」 何て言われて大恥かかされたし 男子だって私の胸を叩いて「ようまな板!」とか言うし……… はぁ お湯が温く《ぬる》なってきたので、赤い丸が付いた窪みがある蛇口を捻った 「冷たっ」 油断していた………最初の方は水が出るのだった だけど考えてみたらこのお湯を出す為に何人が働いているんだろう。これを開発するのに何年かかったのだろう。 「あ………」 いつの間にかお湯が溢れそうになっていたので、銀色の錆がある栓を引き抜く。 だけれどもこの抜けてったお湯でアフリカの子供が救えちゃったりするのかな……… それにお湯が捨てられるのはまた沢山の人のお陰なのかも 「宗教的だ。それまた児童絵本的な考えだ」 お母さんだって私を嫌がって産んだ理由でも無いし お父さんだって……… その時、お風呂のお湯は半分をきっていた 「わわわっ!?い、いつの間に……!?もー!これ考えた人大っ嫌い~!」 ま、栓を締めればいいだけなんだけどね。 私だって望んで貧乳になった理由でも無い。 また、みんなだって望んで巨乳になった理由じゃないだろう……… バカだ、私はやっぱりバカだ 「温かい……しあわ…せ」 お風呂から出たらちゃんとお母さんに謝ろう。 それからお父さんとお母さんに「ありがとう」って 言ってみようかな………恥ずかしいけど お風呂のお湯は優しく、私の無い胸を温めてくれていた。 もう少しだけ…入ってよっかな。なんて思いながら 私は風呂桶を頭に被ってみたりするのだった
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