プロローグ

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打ち明けるつもりなんて、なかった。 ただ、早くこの気持ちが消えますようにって、静かにその時を待っていただけ。 私は“いい子”だから、先生に恋したりしないの。 結ばれたいなんて、思ったりしない。 見ているだけで……。 「会長、悪い子ですね」 だから、お願い。 誰も、気づかないで。 「……秘密にして」 「いいですよ。その代わり……」 毎週水曜日、放課後。 君が私に触れる。 その先に、何かが始まったりなんて。 そんなの、ありえない。
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