「……近すぎ」

44/71
2127人が本棚に入れています
本棚に追加
/280ページ
「もう、会長!楽しんでる場合じゃないとか言っといて!うちの店、カップルはお断りなんですぅー!」 と、クラスメイトの女子に冗談交じりに笑いながら背中を叩かれ、面食らう。 隣を見て、彼女の勘違いに気づいた。 「ち、違う!違うから!」 手をパタパタと顔の前で振って、大きな声で否定をしても、ニヤニヤと笑いながら「いいからいいから」と、流されるだけ。 「本当に!今は生徒会の仕事で……!」 「いいって。うちら最後の学園祭だもんね。どうせなら楽しいほうがいいし、会長でも浮かれちゃうの分かるよ~」 「そうじゃなくて」 「あっ、いらっしゃいませー。ほら、もう、イチャつくなら人が見てないところでどうぞっ」 教室に新しい来客があり、私たちは誤解されたまま、半ば強制的に教室を追い出されてしまった。
/280ページ

最初のコメントを投稿しよう!