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キララはワンダにその事を伝えるとワンダが否定した。
『だめ!キララ、それじゃ間に合わない!パパもママも危ない!』
ワンダの野性の感が時間が無いと告げている。
「いや、でも私に何が出来るの?」
『キララなら何とか出来るの!!』
言ってる事が無茶苦茶である。
『だからキララやっちゃえ!!!』
腕の中で抱いていたワンダの身体から七色の雪の結晶が飛び出るとキララの額に貼り付いた。
するとキララの身体から七色の光りが溢れる。
パジャマ姿だったキララはフリフリのミニスカートにキラキラしたドレスに姿を変えていた。
「....この恥ずかしい格好は、いわゆる魔女っ娘とか魔法少女とか呼ばれるやつじゃないでしょうか....」
腕の中のワンダに訊ねてみたところ、さらなる驚く事が発生していた。
なんと言うかワンダが妙に冷たくなっている様な....
「ちょっとワンダ!!どうしたの!?」
『ワンダはここだよ!!』
ワンダの声が額の星飾りから聞こえている。
『そんな事よりキララ!向かいのビルは後10分足らずで大爆発するよ!!急いで屋上のあれを破壊するんだ!!』
ワンダが何を指しているのかはキララは直感的に理解した。
ビルの屋上にある給水塔を壊せと言ってるらしい。
「何かワンダって凄く賢くなってる、っていうか腕の中のワンダはどうするの?」
『そんなのそこら辺に置いておいて!!』
自分の遺体をそんなの呼ばわりするワンダ。
放置すると保健所に処分されそうな気がするので、一応庭の犬小屋に置く事にした。
『あと五分!!』
何だかんだで時間が無いらしいのでキララはビルの屋上へとジャンプしてみた。
すると簡単にビルの屋上へと一足飛びが出来た。
ビルの屋上からは火の臭いやガスの臭い以外にも人間が何人ビルに居るかも臭いで判った。
給水塔そのものは破壊出来そうに無いが、給水塔に繋がるパイプくらいなら千切れそうだ。
「魔法少女なら光線くらい出ないのかな?」
『光線?あのさキララ相対性理論って知ってる?高熱を発する熱力学において光りだけで物質を....』
「解りました!私が悪かったです!もう変な事言いません!」
キララは八つ当たり気味にパイプを歯で喰いちぎった。
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