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壊れた給水塔の水が丁度すぐ下の火事の発生源に降り注いだ。
『やったねキララ!これで大丈夫だよ!火事を消した訳じゃないけど、爆発が一時間伸びたから消防車が間に合うよ!』
パイプの反射で判ったのだが、ワンダが喋る度にキララの額の星飾りが光って回っていた。
「....とりあえず家に帰ろか。っていうかワンダはずっと星のままなの?」
『大丈夫!星を私に返してくれたら生き返るから!』
仕組みは解らないがワンダの言うとおりに、犬小屋のワンダの遺体に額の星をワンダに付けると
まるで睡眠から覚めた様にワンダが立ち上がった。
「キララ!凄いね!お腹撫でるか?」
いつものワンダが目の前にいた。
キララも普通のパジャマ姿にもどっている。
キララが変身していた時のドレスだが、臭いが残っているので素材が判った。
あのミニスカートのドレスは妙に犬臭かった。
カールがかったフリフリは、良く良く考えればワンダの癖毛にそっくりだ。
「どうしたのキララちゃん、庭で何をしているの?」
キララの母親が庭の様子を見に来た。
母親は向かいのビルが騒がしいのに気が付いた。
「キララちゃん危ないから部屋に戻りなさい!」
母親の言い付けなのでワンダを抱いて部屋へと引き返した。
「それにしてもワンダがあんなに賢いと思わなかったよ。」
ワンダはキララの問いも介せずにベットに寝転んだ。
そしてキララもワンダの隣で眠りについたのだった。
こうしてキララは今後もワンダと共に身近な事件を次々に解決していくのである。
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