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お風呂場は割りと広く、三畳ほどの広さがありました。
でもなぜか湯船はとても狭く、その反対に洗い場は残り二畳半と割合が少しおかしいとは思っておりましたが、それを指摘されたのは随分と後のお話です。
あばたにも気付かない程に誰もがお気に入りのお風呂場でした。
いえ、多分それを指摘された後もずっと、皆さんは笑い話として聞き流し僕の埋まっているお風呂場をこよなく愛してくださっていました。
その後お生まれになった四男の大和さんを含めた四人のお子さま達が入る時はそりゃあもう戦争のようでした。
まだ幼い四男の大和さんを長男の勝利さんが一緒に入れようとすれば、それに続いて我先にと次男の勇二さんと三男の賢三さんも競うように入ってきて、結局皆さん四人お揃いで湯船に入るという仲の良さ。
もちろん湯船が悲鳴を上げそうな程ぎゅうぎゅうに詰まりながら。
それを知っていてわざとお湯を少な目にしているお母さんの目利きは素晴らしく、いつもギリギリの所で持ち堪えて、溢れたりは致しませんでした。
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