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「あ、パパぁ、青くんいたよ、ほら」
「はは、そうだな」
「パパは青くんがお気に入りなんでしょ?」
「ああ、小さいときからずっとな。綺麗な色だろ?」
そんなに誉められると照れてしまいますよ、大和さん。
そう思いながら、自然と口がにやけてしまいます。
あ、失礼。
口はありませんでした。
タイルなのですから。
僕は今、再びお父さんとお母さんと大和さんのお家のお風呂場のタイルになることが出来ました。
というのも、札幌のとある会社が開発してくださったのです。
タイルにこびりついたモルタルを剥がす薬剤を!
それを大和さんが使って僕達お風呂場のタイルを再利用して下さったのです。
もちろん僕達の下には床暖がありますので、もうお父さんもお母さんも寒いお風呂場で倒れる心配もなくなりました。
また、僕は皆さんと一緒にお風呂タイムを楽しむことができるようになりました。
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