③居場所

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人類はどんなことのために生きているんだろう。 僕が今生きているのだって、この世界にとっては海の水が弾けるくらいにすぎない。 そんな僕の生命にもなんの価値があるというんだろう。 自分の居場所さえ探すことができず、もがき続け、 あきらめてしまう。 弱いやつだった。 そんな自分のことも大っ嫌いだ。 自分を好きになれないやつを、誰が愛してくれるというのだろう。 身近なものに答えはあるかもしれない。 けれど考えないだけ。 結局は僕自身が傷つかない道を選んでいる。 それでも...それでも、誰かに 好かれたいと、愛されたい、という 思考が存在していることが、腹わたが煮えくりかえりそうで無性に嗚咽が走る。 なんて欲まみれの人間なんだ! そんなの敵だ!排除しろ! 自我を殺せ! 僕の頭の中ではいつも戦争が起こっている。 敵は、僕。戦っているのも僕だった。
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