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「……お茶を汲んでる間、他の人は私のできない仕事をがんばってくれてるんだもんな……コピー機のことだって、何百枚ってコピー取ってるのが暇だろうと思って、話しかけてくれているのかもしれないしね……」
少し、日頃の考え方や思い方を改めた。
人に優しい気持ちを持つのは容易じゃないけれど、そうしたいという気持ちを後押ししてくれるものが、胸の内側から、ポカポカと広がっていくのが分かる。
「あったかい……あ!」
私は、大切なことを思い出した。
「体……先に洗うの忘れてた……」
まあ、いっか。
〈了〉
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