神さま

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「コンチャ~」 その聞き慣れた軽い挨拶に俺は振り向きながら 「お~、隣のぉ~久しぶりだなぁ~」 と、軽い挨拶を返した まぁ、隣と言ってもずいぶん離れた所に居る商売敵ではあるのだが… たまたま近くに住んでいる同業者って事で、たまに酒を飲んだり愚痴を言いあったりする古い古い知り合いだ。 「ここ何ヵ月か姿を見なかったが、仕事だったのかぁ~?」 と、社交辞令で近況を尋ねると少し疲れた様子で 「あぁ~、ちょっと南の方になぁ~、疲れたわぁ~…」 その言葉に俺は少しイヤミ混じりに 「商売繁盛結構な事ですなぁ~」 と しかし、そんなイヤミを軽くスルーして 「俺はお前みたいにもうちょっとのんびりしたいんだがなぁ~」 等と軽いイヤミが返って来た
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