うちはイケメン

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「わしはモーニングにしようか、こっちの背広が良いか悩んでるんだが・・・他にもあるが・・・」 「私は大島か小紋かつけ下げか総絞りか色留袖もいいかなぁと・・・」 二人は衣装を全部ならべていた。 「ニャー」 ハムテルを見つけた空たんが鳴いた。 「空たんだったな?よしよし、今日はお泊まりだな」 「ハムテル、ゲージに入れなくていいのか?」 「いいんだ二階堂、ゲージに入れると鳴くんだ・・・」 「鳴くのか・・・」 「もう、みんなと仲良くなってるみたいだし」 空たんは教授の部屋の布団の上の猫だまりの端にいた・ 「教授、おばあさん、好きなだけ写真撮りますから、スタンバってください」 「おおー」 「わかったわ」 一同は教授とおばあさんの衣装を持ち西根動物フォトショップに大移動した。 もちろん、空たんもいっしょに。 そして、最後の難関(謎)、教授とおばあさんの撮影は始まった。 そこはまるでどこかの有名なカメラマンのスタジオのような雰囲気であった。 モデルの教授は悩んで挙句一番好きなスーツにスカーフ、椅子に腰をかけ足を組んで顔はななめ45度、笑顔が少し硬い。 「教授、はい、チーズ、笑ってください」 カメラマンの二階堂は軽く声をかけた。 「わしはシャイなんじゃ、笑えるか」教授は硬い顔で言った。     
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