5人が本棚に入れています
本棚に追加
「実は、某TVの有名人が推薦する隠れたイケメンと言う企画があって私がハムテルを推薦する予定で・・・ハムテルしかイケメン思い当たらないし・・・頼むわ、TVに映るけどいいよね、とにかく、写真と自己紹介の画像をわたしのPCに送って」電話はそこで切れた。
TVに映る・・・みんなは背景にはバラの花がいいなとか、スーツ新調しなくてはとか、私も着物をとか、おばあはんエプロンつくってえなとか、わし散髪に行って家からスーツ持ってくるくとか、私はシャンプーしてほしいとか、親に知らせなくてはとか騒いでる。
「あのう、僕に頼まれたことなんだけど・・」
ハムテルは騒いでるみんなに言った、
「それに、写真で落ちることもあるだろうし・・・」
「私が生んだ、もとい、私の娘が産んだ子が落ちるわけがない!!!」
おはあさんはいたって強気。
「わしの教え子だし・・・」
「でも、TVにでるのは僕だけだと・・・」
「いいじゃないか、こんなこと生まれて初めてで最後だ」
漆原も強気だ。
「教授はTVにでたことあるでしょ」
「そうだったかな・・・ううん・・・」
漆原は記憶の赤い糸を手繰っていた。
「最後の患者さんが終わりました」
二階堂も離しに入ろうとする。
「とにかく、ご飯にしよう、腹が減っては・・・だからな」
いつも、仕切るのはやはり漆原なのだろうか。
「なあ、なあハムやん、うちにはどれがにあうやろ?」
最初のコメントを投稿しよう!