5人が本棚に入れています
本棚に追加
西根家の朝は早い。
今日は休みなのに二階堂が来ていた。
「いつもこれくらいに来てくれたらいいのにね」
一番高い着物を着ていたおばあさんが言った。
「で、あんたは旅行にでも行くの?」
二階堂は旅行用のボストンバックにスーツを着ていた。
「いやーそれは・・・」
「おはよう、二階堂も早いな」
教授も夜逃げするかのような荷物で、スーツ、おまけに昨日散髪したようだった。
3人は気合十分だったが、そのころハムテルはまだ夢の中だった。
「ハムテルはまだ寝てるのか?」
「寝てるんでしょうね」
「二階堂起こしてこい、撮影の日なのに・・・」
二階堂はハムテルの部屋に急いだ。
「ふにぁふにぁ」
まだまだ、ハムテルは夢の中だった。
「ハムテル起きろよ、教授もおばあさんも気合入ってるし・・・」
「ふにゃふにゃ」
ミケも入ってきた。
「今日は休みなのに、もう起きるのか?」
寝起きのハムテルがふてくされる。
「に、二階堂、今日は誰かの結婚式だったか?」
「いや、そうではないんだけど・・・」
おばあさんも教授もハムテルの部屋に来た。
「ハムテル、撮影の日だから早く起きなさい」
みんなの恰好はなんだ?
最初のコメントを投稿しよう!