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そのとき、子供が泣き出し、渚が恐る恐る抱き上げ、渡してくれた。
乳を食む子を見ながら、蓮に言う。
「お疲れ様だったな。
あとでご褒美にアイス買ってやるよ」
はは、と蓮は笑い、
「ありがとうございます」
と言った。
「そういや、お前、最近、あのアイス買ってないな」
と渚が言ってきた。
今でも動けるときは、会社に出ている。
だが、社食の自動販売機まで行って、あのアイスを買うことは今はなかった。
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