2823人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
「友江さん、友江さーんっ。
渚っ。
渚は何処行ったーっ!
ええいっ。
肝心なときに、何故、おらんのじゃっ!」
おじい様、そんな叫んだら、血管切れますよ、と思いながら、蓮はお腹を抱えてうずくまる。
統吉は、友江を呼びに屋敷に戻っていってしまった。
そのとき、
「蓮、大丈夫か?」
と声がした。
白い地面を眺めながら、蓮は、
ヤバイ。
この声は渚さんじゃない、と思っていた。
最初のコメントを投稿しよう!