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結局、一番落ち着いている港の運転で、病院に向かった。
友江はちょうど買い物に行っていなかったので、助手席に羽田、後部座席に蓮と渚が乗っていた。
蓮は、渚の膝にうつ伏せになるようにして、痛みをこらえる。
「どうでもいいが、なんであんたが此処に居るんだ」
と渚が羽田に文句をつけていた。
「そういう君は、なんで、蓮についてないんだ」
「365日、24時間体制でついてられるわけないだろうっ」
お願い……頭の上で揉めないで。
「なにか兆候があったんじゃないのか。
蓮っ。
痛かったら、手を握ってて、いいんだぞ」
と助手席から腰をさすってくれながら、羽田が言う。
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