126人が本棚に入れています
本棚に追加
「ロイ、起きろ。」
眼を開けると、シンの顔が近くにあった。
「お前を、王の元へ連れていく。お前がオメガだという事はもう話してある。処罰が告げられるだろうから一緒に行くぞ。」
起き上がると、いきなり手をわしずかみにされて引っ張られた。
俺の白い手をシンの大きい手が力強く引っ張る。
「い、痛いっ」
声をあげるとシンは驚いたような顔をして壊れ物を触るような感じで手を握り直した。
「あ、いや、俺は女じゃないから大丈夫だ...」
すぐに言ったが、シンは握り方をやめなかった。
最初のコメントを投稿しよう!