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シンに手を引っ張られながら小さいときよく来たドアの前に連れてこられた。
俺の母の敵、現王グロンディヌスの部屋である。
警備はさすがに厳重だ。
ドアの前には剣を持った長身の二人の兵が警備していた。
シンがドアをノックした。
「失礼します!ロイ小隊所属、シン副小隊長です。ロイ小隊長を連れて参りました。」
「入れ。」
中からくもぐった声が聞こえた。
グロンディヌスと会うのは八年ぶりくらいだろうか。
小隊長という役職を貰ってからも上の幹部からの命令を受けているだけなのでほとんどと言って良いほど会わない。
久しぶりに会うというだけあって、ロイは少し身が強ばった。
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