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4.怒るゴーレム
「やばそう…」
ゴーレムは少し全身が震えてるように見える。湧き続ける禍々しいオーラは途絶えることを知らなかった。
「そりゃ、腕落とされちゃ、怒るのも無理もない」
「隼一郎のせいね」
「はい!?」
「だって、関節部狙えって言ったのはあなただし、第一斬り落とせたのは切れ味が良すぎるからだよ」
聖剣(隼一郎)は確実に強くなっていた。
先ほどの攻撃は、ゴーレムの腕を斬り落としただけでなく、ゴーレムの後ろの壁にも斬撃の痕跡を刻み込んだほどであった。
「さっき折れたとき、使えない…って言ったのは誰だよ!」
「あれは打撃性能について試したの」
「絶対嘘だな!あのときの動作は完全に足を斬り崩しにいってたぞ!」
「そう見えただけ。見えただけだよ!」
言い争いでゴーレムのことを忘れかけていた2人。
グルルルル。
七花は剣(隼一郎)を再び構えた。
すると、隼一郎は気づいた。
「七花、あのゴーレムの目」
「目がどうしたの?」
「目をよく見るとオーラの出方が違う。あれがあいつの魔力源だ。あれを破壊すれば恐らくやつは止まる」
ようやくゴーレムに動きが、
オオオオオオーーーーーーー。
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