かべに目ありしょうじに目あり

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/53ページ

かべに目ありしょうじに目あり

その人って、障害者だったのだって。 別に、気にしてなかった。 しゃべれなかったり、話せなかったりしたのだって。 気にしてなかった。 平気とか、怖いとか、大丈夫じゃないよねって 大丈夫だった。 変だよねとか、辛いよねとか へっちゃらだった。 ブログは? しないの? って、でも、辛かった。 平気なの? って、その人は、言ってたけど。 見えないって、知った。 この人は、取れそうだった。 でも、この人は… 駄目だった。 簡単過ぎた。 警報が、鳴った。 気にしてない。 だって、ニュース番組に、されたって気にしなかったじゃないですか。 だって、気にも止めなかったでしょう? 「だって、私が、人を作ってたなんて、知らなかったでしょう?」 びっくりした。 それもそうだ。 だって、生きてるだもん
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!