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飛び退く下忍たち。その着地した足元に、手裏剣が突き刺さる。
剣鎧「ARマーカー、起動」
剣鎧が旋風丸のボタンを押す。
床に突き刺さった手裏剣が発光し、そこから狼の幻像が発生する。
実体を持つ狼の幻像は、うなりをあげて下忍たちに襲い掛かり噛みつく。
下忍「痛い痛い! こら離せ!」
剣鎧「今だ!」
剣鎧、忍刀を抜いて走り、身動きの取れない下忍たちを一瞬にして打つ。
そしてひとこと。
剣鎧「安心しろ、峰打ちだ」
下忍「それ、よく言うけどさ……峰打ちでもめちゃくちゃいてえのよな、実際……」
剣鎧が納刀すると、一斉にダウンする下忍たち。
胸を撫で下ろす剣鎧。そこへ錫杖をつく音と、読経する野太い声が聞こえてくる。
剣鎧「まさか……!」
下忍「お、お頭ぁ……」
入道「ざまぁねぇな、てめーら」
暗闇から電源入道がゆっくりと近づいてくる。隆々とした巨体に袈裟をまとい、右手には錫杖、首には数珠つなぎにしたたくさんのモバイルバッテリー。
字幕「(株)IGA威力営業部長 電源入道」
うろたえる剣鎧。
剣鎧「電源入道……貴様か!」
入道「さすが、FUMAの剣鎧……と、言いてえところだが!」
右の眉毛をつり上げる入道。
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