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唐突に怒りがこみ上げてきて、この薄暗い密室に俺を閉じ込めた張本人を振り返りキッと睨みつける。
「何すんだよっ、学校遅れるだろっ!」
「うるせぇ、もう我慢できねぇ! あんなエロい声出しやがって!」
腰をきつく抱き寄せられて抵抗を封じ込められる。
「お前、いくらなんでもやりすぎだ! あんなことされたら誰だって……!」
「お前だって触られて感じてたじゃん」
嘲笑うかのように下肢に手が伸ばされ、まだ興奮の余韻が残っているそこにズボンの上から触れられる。
「ちょっ……、待てよっ、直樹!」
「調子に乗り過ぎたのは認めるけど、最近ご無沙汰だし俺の欲求不満もちょっとは解消させてくれよ」
「ばか、お前の性欲にいちいち付き合ってたらこっちの身体がもた…」
なおも悪態をつこうとする俺の口は荒々しいキスによって塞がれてしまった。
貪るように舌と舌を擦りあわされ、手馴れた指先で愛撫を施され呆気なく身体の熱が上昇してくる。
嗅ぎなれたフゼア系の甘いコロンの香りがふわりと鼻をくすぐる。
「反省文、俺の分も書けよ」
俺は諦めて体の力を抜くと、強引でわがままでイタズラ好きな恋人の首に腕を回し肩先に顔をうずめた。
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