ドリンク（改訂版）

セミとハワイと碧い海

「向こうでは、ブルーの瞳はそんなに珍しくないんだよ。それに、僕の瞳の色は隔世遺伝でじいちゃんと同じなんだ」
「へえ」
　カクセイイデンも英語かな？と考えながら、海（カイ）の嬉しそうな笑顔に、私もつられてふふっと嬉しくなる。
　海の瞳は太陽の日差しを浴びて淡いブルーにキラキラ光っている。まるであの海（うみ）みたい。
　そう考えて、海に見えないように小さく首を横に振った。
（きっとこの色は、日本の海じゃなくてハワイの海の色なんだ）

　いつか、海と二人でハワイの海を見に行こう。