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同居人はもっふもふ
宅配便というものは、どうして空気を読まないでやってくるのだろう。
もちろん、向こうからすればそんな文句を言われても困るだけなのだけど。
ともかく惰眠を中断させられた私は、若干の不機嫌さを隠しきれないままにその荷物を受け取った。
「っていうか、何か頼んだっけ……?」
いつも使う通販会社が差出人だったから、てっきり自分の頼んだ物だろうと確認せずにハンコを押したけど、よく考えれば注文した記憶が無い。
詐欺だったら嫌だなぁの気持ちもあり、忘れているだけで自分が頼んだ物の可能性もあり。
とりあえずその荷物を開封した私は、なんとも間抜けに「……は?」と声を漏らしてしまった。
つぶらな瞳。ふわふわの身体。長い耳。
白いウサギを模したぬいぐるみが、窮屈そうに梱包材の中に収まっていた。
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