第1話 わたしはクララ(製造ナンバー:058)。

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毎日同じ時間に目が覚める。 プログラミングされた感情は、また...昨日と同じようにコンピューターのなかを駆け巡っていく。 そう、この世界は全てツクリモノだ。 わかっている。 だけどね。 私、だって...。 『クララ、おはよう』 ディスプレイに映る、あの人の穏やかな微笑み。 ...私、今何を考えてたんだっけ。 まぁいいか。 いつものように小首を傾げ、小さく膝を折って微笑む。 「おはようございます、お父様」
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