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プロローグ
夕方の河川敷で友達の少ないアタシは、ぼーっとしていた。考えることは小学校の子と、どううまくやっていくかについて。
小六になってもうまい友達の作り方が分からなかった。
ため息をつき、頬づえつく。河川敷のグラウンドから、あぶなーいという声がした瞬間、アタシの頭に衝撃が走る。隕石でも落ちてきたんじゃないかというくらいの衝撃だ。
「もう!!何なのよ!!」
頭を抱えてなんとか自分が生きていることに安堵した。
かたわらには、軟式の野球ボールが転がっている。グラウンドからは少年達が、慌ただしくしていた。
そりゃあそうだ。アタシの頭にぶつけているのだから。
一人の少年が表情一つ変えずにいった。
「ボール取ってー」
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