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洞窟につくまでに、意外とキルを稼ぐことができた。
何故かというと、移動もせずにずっと隠れているプレイヤーが沢山いて、半透明に表示されていたためであった。
(隠れていれば、生き残る訳じゃないんだよな~)
そう思いながら、マップを見ながら洞窟へと進んでいく。
左腕を確認すると、もう残り11人になっていた。洞窟内に一人、他は遠い場所にいた。
(こいつを、早く殺さないと、他のプレイヤーからの不意打ちをまぬかれない)
俺は洞窟内の、広い鍾乳洞の部屋にでた。
その真ん中に一人の上半身裸の大柄な男がいて背中に大剣を背負っていた。
「よう、待っていたぜ」
野獣のような声色でその男は睨みつけてきた。
しかし、その男のガンホルダーには、銃器がなかった。
「銃器は持っていないのか?」
「ハンドガンを持ってたが、捨てた」
「え?弾切れ?」
「いいや」
「弾詰まり?」
「いいや」
「奪われた?」
「いいや」
「邪魔だった?」
(こんな、大剣だけ装備してるだけで邪魔なわけ……)
とふざけてみたが
「ああ、そうだ」
「え……」
いざ戦場で戦う時、装備品の中で最も優れている武器を捨てるだろうか。
「あ、あの……捨てるほう逆じゃない?」
男は、目を光らせて言った
「ま、そうかもな、世間話をするのも楽しいがお前は俺と戦わないのか?」
「もちろん戦うよ」
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