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痛ったーー!
痛かったよ、こんちくしょう。
しかし、風呂場かぁ。
やっぱり、風呂場には縁がある。
風呂、風呂、風呂!
俺の人生に風呂は欠かせない!
別に、普通の人にも欠かせないかもしれないが、俺の場合、色々なイベントが風呂場で起きていた。
はじめてシャンプーハット使わずに、シャンプーできたのも風呂。
いや、当たり前か。
そうか。なら、幼馴染の裸を覗いたのもまあ普通と言えば普通か。
いいんだよ、幼馴染は俺の死んだ女房なんだからな。馬鹿野郎、早く死んでんじゃねぇんだっての。
お前と風呂入ってるだけで、俺は……自慢じゃねえが世界で一番幸せだったんだぜ。
良いんだよ、俺もおしまいだ。
まさか人生最後を風呂場で迎えるだなんてな。
風呂から出て、床のタイルに滑って死んでやんの。
こりゃあ、笑える。
あ、なんか体が空に上ってくわ。
こんな幽霊みてぇな独り言、聞いてる奴なんていねぇが……まぁ悪くねぇ人生だったよ。
ん、声が聞こえてくる。
なんて言ってんだ?
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