命日

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それからDMで沢山やり取りをした。 彼女が静岡に住んでいる事、患ってから間もない事。などなど 第一印象の笑顔だけは揺るがず心に焼き付いて離れない、素直に彼女を可愛いと思えた。 合コンに参加する女の子たちは良きにつけ悪しきにつけ欲が見える。 幸せの基準は其々なので否定しない。だから彼女の無垢な笑顔、陰の無い屈託さが本当に眩しかった。 忘れていた感覚、忘れなければいけないと思っていた感覚。 こころが騒つく。 これって何だ?っけ? 彼女を想うとココロが騒つく? 中学の時に同じ想いをした? 思い出せない、コミュニケーションが不得手な僕には 思い付かない。 「次のイベントは参戦するの?」 「冬のコンサートかな?当たっていれば東京に行くよ。」 「じゃあその時はヨロシク!ご飯でもしよう。」 「りょ!」 活字のみの往復‥ それでも、その一文字一文字がココロと言う湖の光の届かない底を埋めて行く。 静かに、そっと、ヒラヒラとそしてゆっくり… 満たされる実感を解せない自分には何をどう受け止め、咀嚼すべきかまるっきり分からない。 停止した感情の中で動けず立ち停まるままだった。
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