命日

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前と同じくらいかな。ステロイドの投与が早かったからの今度は間に合ったみたい。 良かった…本当に良かった。 私の耳が完全に聴こえなくなったら離れて行くんでしょ? なんで?ナンデそう思うの? 前の彼がそうだった…の。 大粒の泪が頬を伝う。 失礼だけど美しいと思った。彼女の純粋さにこころを奪われ言葉が無い。 頭をそっと撫でる。 頑張ったね…偉いよ。 声を上げて彼女は泣いた。 僕は君の隣に居ようと思う。何があっても。 本当に?本当に居てくれるの? 約束するよ。必ずそばに居るって。 そして、彼女はまた声を上げて泣き始めた。 僕はまた、彼女の頭を撫で続けた。
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