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ふわふわ、ぐらぐら。頭の中がうまくまとまりません。
目を開けて、閉じて。見える世界の歪さに細く呻き、熱い息を吐きます。
──幼子が目覚めると、また景色が変わっていました。
周囲は深い森から、閉ざされた室内に。空は天井に遮られ、見上げることはできません。
視線を巡らせ確認できたのは、簡素な机と青空を映す小さな窓、それから二つの扉のみ。
清潔なベッドに寝かされ、軽く温かな布団を肩まですっぽりとかけられた幼子は、幼い顔を真っ赤に染め、浅い呼吸を繰り返していました。
魔獣に負わされた傷。そこから発熱してしまったのです。
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