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花蓮はそう言ったあと満面の笑みでご飯を口にいえる。
もぐもぐして喉に流し込んだあと右手側にあったコップをとって
水を飲み込む。
「それに……。ご飯食べてると自分が生きてるって感じるから…」
花蓮の顔は悲しげに曇った。
「そうか……。なら一杯食べないとな。栄養を取らないと
明日は大変だ。」
透馬はそんな花蓮の表情を見て元気づけようとしているように見えた。
「そうよねそうそう!。」
花蓮はそう言ってまたラーメンに手を付ける。目の前にある料理は
すべて平らげようとする姿勢と切り替えの早さに透馬はあきれた
表情を見せたが、なぜか嬉しそうに周りの目には写った。
おいしそうに昼食を食べる女子高生とそれを眺める転校生。
2人が明日テロ攻撃を阻止するために行動するとはその場の
誰も思いもよらなかった。
-第2章完-
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