第4章 帰還せしモノ

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  「それは君には関係ない。仕事は終了。今後一切連絡は    しないでもらいたい。とにかくご苦労だった。」   「3年近くあの子の監視を続けたんですよ。それをいきなり    終了って、ちょっと、おい!」   電話は途中で勝手に切られてしまった。悟朗は思わず携帯端末を   壁にたたきつけそうになった。   ここは松田探偵事務所。あの事件の後、定例報告をクライアント   にするも反応はなかった。だが今日いきなり調査の打ち切りの連絡が   来た事で悟朗は憤慨したのだった。悟朗は納得できなかったのだ。   2日前の襲撃事件で少女が黒い髑髏と一緒だったこと、そのあとの   爆発、何か裏にあると悟朗は考えられざるを得なかった。      「糞っ!ここまで来て納得できねぇ。」      悟朗は声を荒げてテーブルに思わず蹴りを入れる。      「悟朗さん……」   急に背後から声が聞こえる。悟朗が振り向くと秋晴が立っていた。     「聞いただろ?調査は終了だってよ。」   「それですが……しばらく休暇をくれませんか?」   秋晴の意外な一言に悟朗は目が点になった。                    
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