第4章 帰還せしモノ

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  翌日、校舎の廊下を歩いていた透馬は後ろから呼び止められる。  「栗須くん。ちょっといいかな?」   振り返ると担任の坂井先生が廊下に立っていた。    「なんですか?先生」  「そういえば、君は部活には入ったのかい?」  「部活ですか?」  「うちの学園の生徒は支援クラスの子以外は何かの部活に   加入しないといけないんだけど、入学の際説明受けなかった?」     透馬は首をかしげて考え込む。  「そういえばそんなことを聞いたような……聞いて   いないような……」   坂井先生はあきれた表情をする。  「全く……しょうがない。もうすぐ終業式で4月になれば   3年生だ。時間がないから来週までには先生に   報告しなさい。同好会でもいいぞ」  「わ、分かりました」   透馬は何か理由をつけて断れないか考えたが、   後々トラブルになるかも知れないと思い先生   に従うことにした。  「と、いうわけなんだが」   放課後、廊下を歩きながら真横にいる花蓮に   事情を説明した。  「なるほどね。部活かぁ……どんなのがいいの?」  「なるべく目立たないもの、活動していないもの、   マイナーなものがいいな。間違っても体育系は   ダメだ。練習とか付き合えない」     
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