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「じゃぁ殺してやるよ!」
男は右手に力をさらに込めた、引き金が完全に引かれたを
思ったその時、男の右手を花蓮の右手がつかんでいた。
男も不意を突かれて驚くが次の瞬間、つかまれた右手首が
ありえない方向に曲がった。
「うがぁ」
男は痛みに耐えきれず銃は手から滑り落ちた。花蓮はひねった
男の右手首をもったまま手をひねり滑りこむように相手の後方に
位置どった。そして相手の右手をひねったまま右手を支点に
逆上がりをするように1回転。左手で相手の頭を押さえつけて
脳天からたたきつけた。
一瞬で状況は変わった。先ほどのテロリストは地面に倒れて
足がけいれんしている。白煙もようやく空調の効果で晴れて
視界が鮮明になってきた。
その場に立ってたのは漆黒の服を身にまとった髑髏の男。
そして先ほどまで死を覚悟した女子高生。
二人は正面で対峙する。この最悪の出会いがその後の二人に
どう影響を与えるかこの時は誰も知るすべはなかった。
-序章 完ー
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